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古川貴子(Yoshiko Furukawa) |
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幻の名器『スタインベルク・ベルリン』によるピアノソロアルバム |
あいさつ
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プロフィール 東京藝術大学音楽学部器楽科ピアノ専攻を同声会賞を得て卒業、同大学院修士課程修了。渡独後、フォルクヴァンク芸術大学大学院、ミュンスター音楽大学大学院を修了。ドイツ国家演奏家資格を取得。
ドイツ・ベルリンにて設立された『スタインベルク有限会社』(1908~1940) 1908年からわずか32年間で幕を閉じたこのピアノメーカーは当時、ベルリンフィルハーモニー管弦楽団などから高い評価を得ていましたが、第二次世界大戦の影響で消滅。短い期間に極めて高い技術レベルで製造されたピアノは世界的にも貴重な存在となっています。1910年代に使われていた部品と素材、そしてドイツ職人気質の技術者が製作した堅牢で豊かな音色は100年たった現代でも輝きを失っていません。『幻の名器』と云われる由縁もそこにあります。 日本には昭和3~4年に昭和天皇御大典記念(即位のお祝い)として各学校に寄贈されたもので、学校や病院などの公共機関所有のものが多かったようです。 現在、日本で確認されているものはグランドピアノが4台、アップライトピアノを含めても10台に満たないと思われます。個人で所有することはなかなか難しかった時代、日本を代表する作曲家である山田耕筰さんや岡本太郎さんが使用していたことでも知られています。 今回使用しているピアノは2011年に修復した日本では4台目のグランドピアノです。 古川さんは時を同じくして、山田耕筰さんの所有していた「スタインベルク修復お披露目コンサート」で演奏されたとお聞きしました。 今回10年の月日を経てスタインベルクでの録音が実現出来た事は私にとってもスタインベルクにとっても大変幸せな事です。古川さんの奏でるスタインベルクの優しく美しい音色は「心の中に暖かな感情が沸き興って」とても幸せな気持ちになります。 スタインベルクの魅力を引き出して下さり心より感謝しております。 文責 村田勝美
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